キャンピングカーで行く山スキーと山歩き

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zoom RSS 極寒の十石山へ行ってきました

<<   作成日時 : 2012/01/31 21:31   >>

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1月28日(土)は乗鞍高原位ヶ原下の深雪で遊び、29日(日)はKさん、Sさんの3人で極寒の十石山へ登ってきました。遅ればせながらアップします。

        極寒の十石山山頂
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        十石山GPSログ
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1月の最終週末、3人で白川郷方面への山行を予定していたものの、北陸方面には大雪警報も出されていて交通の混乱等も心配、相談の結果、少しは天気が良さそうな信州側(白骨温泉)から森林限界の高い十石山へ29日(日)に登ることでまとまりました。
時間だけは十分にある私は前日も乗鞍高原温泉スキー場からツアーコースに入って雪と戯れ、山行の費用対効果を上げる作戦をとることにします。

以下、日を追っての記録です。

1月27日(金)
14時過ぎに出発、19号線をのんびり北上、途中、給油や食糧買い出しを中津川で済ませ、所々道路工事渋滞などに巻き込まれながら18時過ぎには乗鞍高原温泉スキー場第3駐車場へ到着、キャンピングカー1台の先客があった。結構強い風が吹いていて、寒い。粉雪も舞っている。
明日、新雪が期待できなければ、早朝休暇村からハイクアップしてもいいかなと少しは真面目な思いも持ってはいたが、新雪は十分期待できそう。ならば、リフトを使って安直に行くことに。すぐ安易な方向に妥協するところが情けない!

1月28日(土)
十分過ぎるほどの睡眠をとって6時に起床、新雪は15cmほどか。のんびり朝食をとり、準備をして運転開始と共にリフトに乗りこむ。リフト券は1回券を4枚購入した。
3本のリフトを乗り継ぎ、カモシカゲレンデトップへ、ここにリュックを置いてカモシカゲレンデの左端の新雪急斜面を1本、時々底付きすることはあるが20〜40cmほどの深さで、浮遊感は十分楽しめた。トップへ戻り、シールを装着して出発準備

メンバー:単独
用具:アイスランティック・ノマド、TLTコンフォート、スカルパ・マエストラーレ

9:13 1995mカモシカゲレンデトップ出発、先行の山スキーヤーが残してくれたトレースの深さは30cmほど。入口急斜面の中ほどで先行者に追いつき挨拶を交わしながら道を譲って頂く。ここの藪も気にならないほどに隠れている。

9:32 2117m入口急斜面上部 ここから見上げるツアーコースも藪は殆どない。先行する富士宮から来たというテレマークのナイスガイに追いつき、後はずっと一緒に行動させて頂く。リフトで上がったグループの中では我々二人が先頭だが、この先にも少し巾の狭いトレースが続いていて有難く使わせて頂く。気温が低いせいかあまり汗も出てこない。
6番標識付近の右手からの谷はまだ完全には埋まりきってはいないが登り下りに特に支障はない。ここでようやく先行する単独行の男性の姿が目に入り、2400m辺りで追いついた。ラッセルのお礼を述べ、先頭を代わる(と云っても殆どナイスガイ君がラッセルしてくれた)。6時に出発したという。
位ヶ原下急斜面はきれいに新雪で覆われている。ご一緒したナイスガイ君は、今日は新しいスキー板の試滑降、かつ、早く下って松本の専門店で山スキー関係の買い物をしたいため位ヶ原上部まで行く気はないという。私も明日の予定があるし、位ヶ原まで登っても滑りは余り楽しめそうにないと感じたので、位ヶ原下急斜面を登りきった辺りで打ち止めにし、ここを登り返して遊ぶことで意見一致。

10:59/11:27 2495m位ヶ原下急斜面上部から少し上のポコで登高打ち切り、岳樺の根元に座り込んで休憩しながら情報交換する。よく地元の富士山で滑るが、今年は雪が少ないと嘆いていた。この間にも4〜5人の山スキーヤーが上を目指して登って行った。
シールを外し、順番に位ヶ原下急斜面を滑り降りる。密度が高く抵抗の多い雪だが、底付きしない積雪があり、斜度もあるので浮遊感は十分楽しめる。

11:29 2378m位ヶ原急斜面下部 二人して再度登り返し、2本目を滑る。ここでナイスガイ君は先に下山、この時「乗鞍大雪渓」の管理人のYさんが登って来て写真を撮りたいのでもう1本滑ってと云われ、調子に乗ってもう1本。
1年中乗鞍に通い続けているYさんから乗鞍にまつわる色々なお話をお聞きすることができました。

12:38 2378mから下山開始、雪の抵抗が大きいので緩斜面は登りトレースを使わないと止まってしまう。トレースで加速して新雪に入ると急激にブレーキがかかるので要注意だ。途中の中斜面も斜度不足で面白くない。入口急斜面は楽しめたがあっという間に終わってしまう。

12:50 1995m カモシカゲレンデトップ 今朝1番で楽しめたカモシカゲレンデ左端も既にギタギタに荒れていて滑り難い。あまり混んでいないスキー場を流して下る。

12:57 1552m 第3駐車場 無事下山できました。

車に戻って道具を片づけ遅めの昼食をのんびりとり直していると、山スキーヤーと思しき方々がボツボツ戻ってきた。時間はたっぷりあるので、お声掛けさせて頂き、ここでまた情報収集させて頂いた。ご迷惑だったかもしれませんが有難うございました。

湯けむり館で2時間近く過ごし、乗鞍観光センター前の大駐車場で車中泊。空には満天の星、気温が低く寒い。時折車が揺れるほど風も強い。

        ツアーコース入口急斜面上部から下部を望む
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        5番標識付近を登る
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        ようやく先行者が見えた
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        位ヶ原下急斜面を登る
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        位ヶ原下急斜面を見上げる(小回りはマイシュプール)
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        6番標識付近を見上げる(下山時撮影)
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1月29日(日)
4時に起床、しっかり冷え込んでいてベバストを点けていたにもかかわらず清水が凍って出なくなってしまった。温蔵庫代わりのスイッチをいれていない冷蔵庫の中に水を入れたペットボトルが入っているので特に困ることはないが。
Kさん、Sさんも昨夜のうちに着いていたようだ。朝食をとり、テルモスにコーヒーを入れ準備完了

5:30少し過ぎに集合し、各々の車で白骨温泉へ向けて出発、6時過ぎに旧乗鞍スーパー林道料金ゲート前へ着いたが、周囲はあまり除雪されておらず駐車場所に苦労する。私のキャンピングカーはゲート前へ、Kさん、Sさんの車は手前の道路の端の空きスペースに何とか駐車できた。
我々は7:00出発の予定なのでのんびり出発準備をしていたら、6:30頃元祖スーパーファットのポンツーンを担いだ単独行の男性がやってきた。お声掛けすると地元の山スキーヤーでした。
今日は強い寒気が来ていて山頂付近は極寒が予想されるため、十石小屋に入り込んでの休憩も想定してコンロとコッフェル、カップ麺を持参することにする。

メンバー:Kさん、Sさん、ファントム
用具:Kさん−アルマダJJ、TLTスピード、ガルモント
    Sさん−テレマーク
    ファントム−アイスランティック・ノマド、TLTコンフォート、スカルパ・マエストラーレ

7:03 1385m料金ゲート スーパー林道をポンツーン氏の残してくれたトレースに従って進む。
 
7:20 1486mスーパー林道の二つ目の右カーブの所からから夏道登山道へトレースは続いている。前回来た時は凍っていて緊張した、左手下に温泉街を見ながら進む急斜面のトラバース道も今日は新雪が多く積もっているので不安はない。ここを抜けると平坦な地形が現れ、この先から最初の尾根の急登が始まる。トレースは上手く手前から取りつき、尾根の北側の広い谷筋を登っている。1700m辺りでポンツーン氏に追いつき、ラッセルのお礼を伝える。ここからは4人で先頭を交代しながらラッセルしていくが、積雪量が予想以上に多く、セミファットのSさんはスキートップが潜ってしまって中々前へ進めない。Sさんの心意気だけは有難く頂いて、主にポンツーン氏とKさん、そして私で交代しながらラッセルしていく。

8:18 1818m 最初の急登が終わり平坦地に出た。ここから1835mのポコを左から巻くつもりでいたが、少し右手に進んでしまい、ポコの途中まで登ることになってしまった。この平坦地へ出たら、高度を上げずに左手へ意識的に進むべきであった。この辺りではまだ青空が広がっているが、気温が低いため汗も出てこない。
平坦地を過ぎると細い尾根の急登が始まる。最初は右手側が急激に落ち込んでいて、2000m辺りからは左手が急激に落ち込んでいる。

9:41 2084m急尾根終わり この辺では膝から腿の積雪、吹き溜まりでは腰に達することも。スーパーファットでもトップが出ないこともあり、体力を消耗する。ラッセルしていると時々Kさんが私の年齢を気遣って声をかけてくれるのが嬉しい。
 
11:11 2373mボツボツ森林限界になる。ここからは吹きさらしになるので、できそこないのモンスターの陰で小休止してからオープンバーンを登り始める。アンカーとなるものは見当たらず斜度もそこそこあるものの雪質からして雪崩の心配はないだろう。それにしても寒い。腰に付けた小型の温度計は-20℃を指している。手の指先が痛い。時々立っていられないほどの突風が吹き、その都度姿勢を低くしてじっと待つ。オープンバーンを登りきると雪煙りに霞んだのっぺりした山頂部が見えてきた。

12:03/12:09 2525m十石山山頂 ようやくたどり着いた。ポンツーン氏はここから直ぐに滑り下りるということでお互いにお礼を云い合い、分れる。今日の積雪状況と気象状況では私達3人だけでは登頂は無理であった可能性が強かっただけにポンツーン氏様様でした。本当に有難うございました。
我々3人は視界が効かず強風の中、GPSを頼りに十石小屋へ向かう。小屋がぼんやり見えた時はホッとした。

12:20/13:33 2507m十石小屋 2階の冬季出入口から中へ入り込むが入口は真っ暗、ヘッデンを取り出し、中に入って慎重に1階へ下り居室の中へ入ると暖かく感ずる。室温は-10℃以下なのに。
居室は天窓から少し光が入って来るので真っ暗ではない。
リュックに入れてきたペットボトルの水は半分凍っている。アウターの懐に入れてきたアクエリアスも一部シャーベット状になっている。小型温度計は-20℃以下を指していたし風速は10m/s以上は間違いなくあったと思うので体感温度は-30℃以下になっていたと思われる。
早速湯を沸かそうとするが、待っている間も身体が震えだすほどだ。ようやく湯が沸き熱いカップ麺をお腹に流し込んで生き返った心地だ。kさん持参のインスタントコーヒーも飲んだりしながら結構長居してしまった。
ヘルメットをかぶり身支度を整えてから極寒の世界へ戻る。小屋の戸締りをし、シールを外して滑降の準備を整える。強風、ホワイトアウトの中、GPS頼りで右手へ向かってトラバースして行くが平衡感覚がおかしくなっていて滑り難い。(空間識失調、バーティゴです) 視界が良ければ快適な滑降ができるはずの、唯一のオープンバーンをヨタヨタと滑って行く。

13:46 2404m登りトレース合流 ここまで来ると視界も大分よくなり、後は片栗粉状の乾いてはいるが粘っこい雪を楽しみ(苦しみ?)ながら樹々の間を淡々と滑り下りて行く。2000m辺りまで下ると、あの寒さは嘘のように消えている。

14:35 1826m ここから1835mポコを巻くよう右手に進む。所々カニさん歩きも必要だが何とか進める。腕が疲れる。

14:54 1818m平坦地もここで終わり、この辺りからは太い針葉樹林が強風を防ぐためなのか雪質も軽くなってきた。樹間はそれほど広くはないが、斜度も30°前後と丁度良い、。3人で動画を撮り合いながら、上部での苦労を忘れるかのように深雪ツリーランを楽しんだ。
1530m辺りの平坦地からは夏道登山道を進む。スーパー林道へ出た所で1回ショートカットし、再度スーパー林道へ出て下る。

15:31 1385m料金ゲート 無事下山できました。今日は完全燃焼でした。

<沿面距離:13.8km、累積高度:±2470m(カシミール表示です。本当かな?)標高差:1140m>


        1530m付近を登る(Kさん提供)
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        2150m付近を登る(Kさん提供)
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        十石小屋内にて
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        十石小屋前にて滑降準備(Kさん提供)
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        動画1
        

        動画2
        

        動画3
        

        動画4(Kさん提供)
        

        動画5(Kさん提供)
        

        無事下山
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道具を片づけ、乗鞍高原へ戻って湯けむり館で疲れを癒します。Sさんは指先が少し白くなっていて軽い凍傷になりかかっていたようでした。

湯けむり館で解散した後、私はいつものように下道をのんびり走って22時に無事帰宅できました。



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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
いつも巡回しているサイトから辿ってきました。乗鞍の駐車場で声をかけてくださった方かと思い、書き込みをさせて頂きました。またどこかでお会いするかもしれません。よろしくお願いします。当日の様子です。http://blogs.yahoo.co.jp/apg21jp/62648829.html
APG
2012/03/06 20:12
APG様
拙いブログへご訪問頂き有難うございます。
APG様の記録も拝見させて頂きましたが、この日の位ヶ原上部は雪質も良かったようですね。
昨日、大雨直後のツアーコースへ行ってきましたが散々でした。
またどこかでお会いした際は宜しくお願いします。
ファントム
2012/03/08 10:53

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