キャンピングカーで行く山スキーと山歩き

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zoom RSS 富士山お釜滑走

<<   作成日時 : 2013/05/27 19:03   >>

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5月25日(土)、富士宮ルートを登ってお釜を滑ってきました。同行のKさんは初富士でお釜と剣ヶ峰の両方を達成です。今年は雪が少ないという事前情報があって昨年より10日ほど早く行きましたが、それでも滑走できたのは3150m辺りまで、後はスキーを背負っての修行系の登山になりました。
今日は好天に恵まれた週末のせいか老若男女の登山者、山スキーヤー/山ボーダが非常に多かった。
つまらない怪我で始まった今シーズンでしたが、これで板納めとします。

    お釜底にて(後は虎岩)
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    GPSログ
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この時期の富士山に私は既に2回登っているが、夏山も含めて富士山未経験のKさんから、今年は剣ヶ峰とお釜の両方に行きたいとの強い要望があった。
氷結した富士山の恐ろしさは幾多の滑落遭難事故が物語っている通り。従って私達レベルの山スキーヤーが登れるのは気温が上がって雪が緩んでくる時期に限られる。
5月に入ってから、富士山頂の気象情報や同好の皆さんが発するネット情報を注視していると、今冬は北アルプス方面は豪雪だったのに、富士山は大分少ないという情報が多く、このままでは上部の氷結が緩む前に途中の雪が無くなってしまうのではとヤキモキしていた。当初は6月に入ってからと思っていたが、雪渓の末端はどんどん標高の高い所へ上がって行く。そんな中、25日に好天の予報が出たため、大分上の方までスキーを担ぎ上げることを覚悟の上で出かけることにした。
以下、詳細レポートです。


5月24日(金)
14時過ぎに出発、新東名を走行し、富士宮市街で食糧を調達して富士宮ルートの登山口に当たる新五合目へ18時過ぎに到着。富士山に近づくにつれて雪の少なさがハッキリしてきてテンションが下がる一方。
到着した時点では駐車場にはまだ10台ほどしか停まっていない。仮に落石があったとしても上を通り越して行くであろうと思われる所を選んで駐車する。新五合目には登山口近くの建物の中に夜間も利用可能なトイレがある。但し、明かりもペーパーもないのでそのつもりで。
富士市街の夜景を肴にビールを飲み、夕食を頂く。
深夜には既に登山口近くの駐車場は殆ど埋まっていた。

    富士宮市街からの富士山(雪がない!)
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    富士市方面の夜景
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5月25日(土)
昨夜早く寝たので4時前には目が覚めてしまった。のんびりインスタントスープとパンの朝食をとる。いつものようにテルモスにコーヒーを入れ、プラティパスにアクエリアスを水で倍近くに薄めたものを1.5l準備する。
天気は良さそうだ。売店のテラスから影富士の一部が見える。
上部の駐車場は既にほぼ満車、今朝早く東名富士宮SAを出発したKさんも既に到着していた。最初から兼用靴でいくか、あるいは兼用靴はスキーに着けズックで行くか迷ったが、あまりの雪の少なさにズックで行くことに決定。また、軽量化のためシールもクトーも置いて行くことにする。

メンバー:Kさん、ファントム
用具:Kさん−ディナフィット・マナスル、TLTスピード、ガルモントAXON
    ファントム−ホーガン・アルパイン、TLTバーティカル、スカルパ・マエストラーレ
行程:新五合目5:40−8:11八合目8:39−11:05富士宮山頂11:20−11:45お釜底11:57−12:50富士宮山頂13:10−13:19 3680mスキー履き13:30−13:46 3180mスキー脱ぎ13:48−15:10新五合目登山口
GPSデータ:沿面距離;11.1km、累積高度;±1606m

5:40 2400m 新五合目 登山口にはツアーグループなど結構大勢の入山者が準備している。登山口の脇から登り始める。先行者も既に何人かいる。リュックに付けたスキーに兼用靴の重さも加わって重たい。4月から仕事を再開したこともあって、トレーニングは最近は週に1回、10kmのジョギング位しかできていない。果たして山頂まで辿りつけるか不安が頭を過る。

5:55 2540m 新六合目 ここまでは遊歩道のような登山道なので特に問題なし。まだ戸締りされたままの宝永山荘の右奥からいよいよ急な登りが始まる。所々にある大きな段差は固い兼用靴では登り難い、重たいがズックにして正解だった。時折現れる残雪部もまだ溶けていないので濡れることもない。
昨年滑ってくることができた2650m辺りは大きな岩がゴロゴロしている。

6:38/6:45 2795m 新七合目 御来光山荘前で荷物を下ろして休憩、ここからもゴロゴロした岩の道を黙々と登って行く。右手にようやく雪渓が現れるが幅も狭く、深い雨溝もある。落石も点々と落ちている。
時々ドーンと大きな音が聞こえる。最初の1発目の時は「雷?」とも思ったが、それらしき雲は全くない、そう云えば東富士演習場が近いはず、この音は下山するまで時々聞こえていたので陸上自衛隊の砲撃訓練の音だったのだろう。
 
7:26/7:37 3021m 元祖七合目 山口山荘前でも荷物を下ろして休憩、食べる酸素を気休めに数個口に放り込む。

8:11/8:39 3231m 八合目 池田館前でも荷物を下ろして休憩、登っている途中は殆ど会話はない(登るのに精いっぱいでできない)が、休憩時は色々話が弾む。どうも私はすぐに初孫の話になってしまうようで、Kさんから「もう完全に初孫にメロメロの爺さんモードになりかかっている」と喝を入れられる。
ここでズックを脱ぎ、兼用靴に履き替える。これで背中の荷物は少し軽くなった。これだけ入山者が多いと落石も心配なのでヘルメットに替えておく。
小屋を右手から回り込んで雪渓に入った所でアイゼンを装着する。この辺りの雪は柔らかいのでアイゼンなしでも登れそうだが、急斜面の途中で履くのも嫌なので早めに装着することにした。
左手の登山道はまだ露出しているようで、こちらを登って行く登山者も見える。雪渓は直登できるが、それなりにきつい。シールで登っている山スキーヤーもいるが少数派で殆どの山スキーヤーはリュックに着けてアイゼンで登っている。
この年末にフルマラソンに挑戦するため、単身赴任先の大阪で週2回ジムに通い始めたという壮年のKさんは絶好調、対する「完全に初孫じいさんモード」のじいさんは既にお疲れ気味、、このペースではお釜滑走どころか剣ヶ峰も厳しいかもしれない。九合目の手前でKさんに「じいさんはマイペースでのんびり行くので、先行してお釜でも滑って」と持ちかける。他の登山者等も多いので、じいさんに付き添いはいなくても大丈夫と判断してくれたようで、矢を放ったように先行者をごぼう抜きにして登って行った。

9:18 3409m 九合目 4年前の8月に家内と来て泊まった万年雪山荘を左手に見ながら、単独行と化したじいさんはマイペースで登って行く。

10:17 3552m 九合五勺 胸突山荘を左手に見ながら100歩登っては呼吸を整えるを繰り返し登って行く。3680m辺りで雪が消えて登山道が現れる。昨年はここも完全に雪で覆われていたのに。アイゼンのままでは岩の積み重なった登山道は歩きにくい。ギシギシと嫌な音を発しながら登って行く。
小さめの鳥居をくぐると富士宮山頂だ。

11:05/11:20 3720m 富士宮山頂 ようやく到着、きつかった!そして雪が少ない!昨年6月4日に頭だけ出していた浅間大社奥宮の大きな鳥居と社殿も露出している。昨年より3m以上少ない。
Kさんの姿はない、先へ行ったようだ。
奥宮にお参りしてから頂上富士館前の岩の上へ腰を下ろし、アンパンをテルモスの熱いコーヒーで流し込みながら考える。スキーを担いでの長い下山を加味するとこの疲れ具合では、お釜と剣ヶ峰の両方は無理そう。この時期の剣ヶ峰は既に2回登っている、ここはお釜へ滑り込む方が悔いも残らないだろう。と云う次第でお釜の底を目的地に切り替える。
風はほとんどなく、日射しも強いが、じっとしていると身体が冷えてくる。
お釜の中を覗き込みながらドロップポイント目指して歩いて行く。正面に剣ヶ峰がデンと構えている。何度見ても素晴らしいと思う。馬の背は地面が露出している。
山頂からスキーヤーとボーダーが急斜面を滑り下りて来て、そのままお釜の底へ入って行った。

11:36/11:43 3733 お釜入口 急斜面を登りきった辺りに底から登って来るスキーヤーが見える。Kさんのようだ。スキーを履き、アイゼンをリュックの後にぶら下げてお釜に滑り込む。最初の北東面は雪面がガリガリときてヒヤリとしたが、すぐに緩んでザラメになりホッとした。
登ってきたのはやっぱりKさんだった。自分はお釜を滑るだけで剣ヶ峰はパスするので、申し訳ないが剣ヶ峰へは一人で行ってと話して分れる。日当たりのいい所はベタベタの雪だが斜度があるので良く滑る。途中2回ほど停まってお釜の中の景色を楽しみながら下る。

11:45/11:57 3530m お釜底 先に滑り降りた山スキーと山ボードの若者が数人いて歓待の声をかけてくれて嬉しかった。雪のある時期にしか来ることのできない特殊な場所だ。
見上げる絶壁は凄いが、思っていたより空が大きく開けている。とりあえずグルッと一周動画も撮っておく。
あまりのんびりも出来ないので、スキーをリュックに着け、アイゼンを装着して登り返しにかかる。虎岩を左に見ながらの急な登りが続くが、雪が緩んでいるので滑落の恐怖はない。
急斜面をを登りきり、剣ヶ峰火口壁を時々滑り降りてくるスキーヤーやボーダーに目をやりながら登って行くと、多くの人は横滑りで下りてくる急斜面(下が見えない急斜面なので、これが普通)を果敢に小回りで下りてくるスキーヤー、慌ててディジカメで動画を撮ろうとしたが、撮れたのは最後の真直ぐ滑って来る所だけ、この果敢なスキーヤーはKさんだった。お釜の底から登り上げて行く時、じっくりと滑走コースを観察していたとのこと、流石です。
Kさんと合流し富士宮山頂へ戻る。

12:52/1310 3720m 富士宮山頂 ここでまたまた休憩、途中の状況を報告し合う。しっかり休めたので下山にかかる。アイゼンを着けたまま、急な岩場の登山道を下る。まだ、登って来る登山者も多いのですれ違いに手間取る。

13:10/13:30 3680m ようやく雪渓上端に到着、大岩の上でアイゼンを外してリュックに収納し、スキーを履く。Kさんから滑走開始。デコボコは多いが雪は緩んでいるし、斜度も適度にあるのでよく滑る。
九合目辺りで上を見上げると赤いウェアーのスキーヤーが超大回りで滑り降りてきた。これほど荒れた雪面を危なげなく高速滑走して行く見事なスキーさばきに目を奪われる。何者だろう?
下の方へ来ると雪面の雨水による溝が深くなり、小石も目立つようになる。
 
13:46/13:48 3180m 滑走はここで終了、もうひとつスキーヤーズライトの谷に雪渓が残っているはずなので、とりあえずスキーを脱いで手に持ち、ブル道を移動する。
この雪渓は雨溝も深く、薄黒く汚れていて小石も沢山落ちている。横滑りでも登山道を歩くよりは早いし、楽だろうと思い、スキーを履こうとしたらヒール側のヒンディングがロックできない。多分、ブーツのピン受け溝に小石でも挟まってしまったのだろう。テック・ビンディング式のブーツで富士山のような火山礫の山を歩く時はほじくるための小道具が必携のようだ。
ここでスキーで下るのは諦め、スキーをリュックに括りつける。

13:56/14:00 3020m 元祖七合目  ここからは兼用靴のまま登山道を下る。硬い岩の多い登山道の下りはズック靴より底のしっかりした兼用靴の方がまだましだ。下るにしたがって暑くなってきた。新七合目で少々見苦しいがコンプレッション下着1枚になってしまった。埃まみれになりながら黙々と下る。
新六合目まで来ると、ハイカー姿のファミリー連れや観光客も目につく。

15:10 2400m ようやく戻ってることができた。中々の修行系だった。
下山後、右ブーツのタングのヒンジ取付用ネジが紛失しているのを発見、先月、折損したヒンジを交換した際、ネジ・ロックを塗布してしっかり締め込んでおいたのに、どうしてとれたのだろう?

    新五合目の朝(影富士の一部が!)    
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    新五合目登山口方面
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    登山口にて
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    雪の全くない登山道を登る(重たい!Kさん提供)
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    八合目池田館前
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    八合目から下を見る(左の雪渓末端まで滑り降りた)
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    もう疲れた!(Kさん提供)
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    九合目万年雪山荘
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    登山者が尻制動で滑り下りてきた(楽しそう!)
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    九合五勺胸突山荘
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    ゾロゾロと後続者が登ってくる
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    最後の登り(ゴツゴツした岩道が続く)
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    浅間大社奥宮(昨年より3m以上雪が少ない)
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    昨年6月4日の同じ場所(鳥居と社殿の頭だけが辛うじて出ている)
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    お釜底からの動画


    お釜からの登り
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    虎岩を見上げる
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    お釜を見下ろす
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    剣ヶ峰火口壁
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    3680m地点、ここから滑走開始(まだ登って来る人も多い)
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    滑走中(Kさん提供)
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    新7合目上から(奥は宝永山)
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    兼用靴溝に小石が詰まっていた
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    兼用靴タングヒンジ止めビス紛失
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下山後、富士宮の「天母の湯」で汗と埃を洗い落として帰路に着く。最初は二人して新東名の浜松SAで夕食をとってから車中泊しようかなどと話し合っていたが、浜松SAが混雑していて大型車エリアへ案内されてしまったため、車中泊は止めて夕食だけとって帰ることにした。
疲れた身体に鞭打ちながら21時過ぎに無事帰宅できた。    

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プラダ アウトレット
富士山お釜滑走 キャンピングカーで行く山スキーと山歩き/ウェブリブログ ...続きを見る
プラダ アウトレット
2013/07/06 09:50

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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
同行ありがとうございました。
まだ、今日もかなりの疲れが残って、いまだクタクタです。
結局、底まで到達されるとは。。。スーパー孫モード突入で、これからも、よろしくお願いします。
K
2013/05/27 21:51
昨日、コメントを書こうとしたのですが書き込みできませんでした・・・今、書き込みできますでしょうか・・・
しらんぷり
2013/05/28 10:18
今日は書き込みできるみたいです

ヤマレコを見つけて頂き、また、書き込み頂いてありがとうございました。
お声かけて頂きましてありがとうございました。
翌日は吉田大沢を快適に滑ることができました。

またどこかでお目にかかれたらと存じます (^^)
しらんぷり
2013/05/28 10:19
Kさん
ご同行有難うございました。おかげで念願のお釜の底まで行くことができました。
これで今シーズンは終わりですが、来シーズンも何とか着いて行く事ができるようトレーニングに励みたいと思いますので宜しくお願いします。
ファントム
2013/05/28 19:50
しらんぷりさん
コメント有難うございます。
富士山連チャンとは、、凄すぎです!
あの九合目付近での高速大回りには度肝を抜かされました。そして吉田口での動画も拝見させて頂きましたが惚れ惚れするような滑りです。
また、どこかであの素晴らしい滑りを見せて頂ける事を願っています。
ファントム
2013/05/28 20:22

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