笠ヶ岳日帰り

7月23日(土)に笠ヶ岳を笠新道から日帰りで登ってきました。これで100名山はようやく73座。しかし、きつかった!

        帰路ようやく姿を見せてくれた笠ヶ岳と高山植物
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熱中症による北岳敗退以降、北岳/間ノ岳の計画を練り直し、天気予報を眺めていましたが、南ア方面はあまりパッとせず、北アの方が少しはよさそうなので、以前から準備していた笠ヶ岳へ急遽向かうこととしました。

7月22日(金) 笠ヶ岳へ向かうことに決めたのは今朝になってから、コルドバンクスにMTBと荷物を積み込んで14時に出発、41号線をのんびり北上します。いつものように飛騨萩原のバローで食糧を調達し、平湯を経て新穂高の登山者用無料駐車場へ着いたのは18時少し前でした。平湯峠から先は霧雨が降っていて、明日の天候が気にかかります。
既に駐車場は7割ほど埋まっていました。流石は夏山シーズンです。駐車場整理の係員が出るときに出やすい場所へ親切に誘導してくれました。混雑が予想される今夜は寝ずの番で整理にあたるそうで、ご苦労様です。
途中で買ってきた弁当を食べている間にも続々と車が入ってきます。

7月23日(土) 3時出発のつもりで2時頃起きて外へ出てみるとまだ霧雨が降っています。雨の中の登山は嫌なのでもう少し様子をみることにします。3時になっても様子は変わりません。3時半頃には雨合羽を着たパーティーが出発していきました。天候が回復しなければ、今日1日新穂高で避暑と洒落こんで、明日登ればいいなどとのんびり構えていたら、駐車場のアチコチでヘッデンが動き回り始め、4時頃には霧雨もどうやら上がったようです。老体の日帰り登山としては、出発時刻がやや遅すぎる感もありますが、まだ、日の長い時期なので今日登ることにして急いで準備にかかります。
尚、駐車場は既に満杯で時折中へ入って来る車も仕方なしに戻って行きます。

4:35 薄明るくなってきたのでヘッデンは点けずにMTBのライトだけを点滅させて駐車場を出発します。

4:46 新穂高バスターミナル 1090m 登山届をポストに入れ、左俣林道を進みます。最初のうちは頑張ってMTBを漕いで登って行きますが、途中でハムストリングが悲鳴を上げ、後は押し歩き、登山口に近づいた辺りから斜度も落ちてきて再度乗車、結局2/3は押し歩きでした。それでも途中で20人ほどの登山者を追い抜いたでしょうか。

5:31/5:40 笠新道登山口 1350m MTBを道端にワイヤロックを2本かけて置いてから、標識脇のホースから勢いよく流れ出ている水で喉を潤します。登る準備をしていると途中で追い抜いた私と同世代と思われる8人パーティーがやってきて、予定を聞かれ、日帰りのつもりと答えたらびっくりしていました。準備が整ったので挨拶をして先に登り始めます。
しばらくはぶなの森の中の急坂をつづら折りしながら登っていきます。早速汗が噴き出してきます。

7:13 2000mの草付 山渓編の「日本百名山地図帳」で経路のくくりとされているポイントです。この辺りまでくると木の背が低くなってきますが、生憎雲がわき出ていて、対面に見えるはずの穂高連峰は時々断片を見せるのみです。前日笠ヶ岳山荘で宿泊されたと思われる下山者と何人かすれ違いました。
ピンク色した笹ゆりや黄色いニッコウキスゲが咲いています。

9:00/9:16 杓子平入口 1452m これまでの樹林帯から尾根を乗り越すと急にカール状の杓子平の展望が開けます。笠ヶ岳方面が雲に覆われているのは残念ですが、抜戸岳およびその南西の2753m峰が残雪と相まって夏の高山の雰囲気を醸し出しています。ここで腰を下ろし、遅い朝食のおにぎりを食べました。
ここからしばらくは勾配の少ない杓子平の中を歩き、その後抜戸岳の南東側の浅い谷筋を急登します。

10:08/10:15 水場 2690m 雪渓から流れ出た水が岩から滴り落ちています。登りながらプラティパスの水を大分飲んだはずなのでここで給水することにします。プラティパスを取り出してみると残りは半分以下、既に1リットル以上消費しています。ここで満タンにしておけば安心です。
ここからの急登もなかなか応えます。
 
10:40/10:42 抜戸岳分岐 2770m 稜線を通り越し少し下ると抜戸岳と笠ヶ岳を結ぶ登山道に出会います。西の打込谷側からも雲が湧きあがっていて遠望はききませんが、ここからはいかにも夏山らしい稜線歩きが続きます。南側斜面には時々お花畑が見られます。

11:11 抜戸岩 2712m 人為的に削ったのではと思うような切れ目を持つ抜戸岩を通り抜け、しばらく進むと左手に小さな池を有する播隆平がガスの合間に見えてきました。更に進むとようやく笠ヶ岳山荘が見えてきました。しかし山頂はまだ隠れたままです。
やがてテント場に着きます。テントは1張りのみで若者が言葉をかけてくれました。小さな雪渓を横切ると笠ヶ岳山荘はすぐそこです。

11:43 笠ヶ岳山荘 2810m 昨夜泊まった登山者は殆ど出立した後なのでしょう。数人の登山者と数人の山荘関係者と思われる人がいるだけで静かです。12時までに山頂へ着きたいので、挨拶だけして通過します。

11:58/12:29 笠ヶ岳山頂 2898m 山頂神社のあるピークへ着きました。三角点はその南側にあります。男性が一人だけいて写真撮影を頼まれましたので自分も撮ってもらいました。その人が下りてしまうと誰もいません。山頂部は上からの日射は強いですが、横方向はガスに包まれていて周囲の山々は残念ながら何も見えません。アンパンとおにぎりを食べ、ガスの晴れるのを待ちますが、その気配は全くありません。暗くなる前に下山したいので諦めて下山開始です。この間、誰も登って来ず寂しい山頂でした。

12:29 笠ヶ岳山荘 2819m 水場で抜いた男性が売店でビールを買っていたので声をかけ、そのまま下山を続けます。テント場下で、今朝林道で追い越したファミリーが男の子を先頭に登ってきました。男の子と奥さんの荷物は少なめ、その分お父さんの荷物は大分重たそう、このファミリーは大勢(20人以上?)の登山者を抜いてきたはずです。きっと山好きな子供に育つでしょう。
抜戸岳分岐に近づいた頃、ようやく笠ヶ岳が全貌を現してくれました。平湯方面から見る笠ヶ岳は左右均等に裾を拡げていますが、こちらからは肩付きで大分様子が変わります。
ここまでに登ってくる登山者と20人以上すれ違ったでしょうか。

13:38/13:46 抜戸岳分岐 2770m ここで休憩をとり、急な下山路に備えます。まだまだ大勢(20名ほど)の登山者が急坂を汗びっしょになりながら登ってきます。

14:36/14:39 杓子平入口 1452m ここからは自分一人になると思われるため熊鈴を良く鳴るように着け、念のためホイッスルも首からぶら下げます。熊鈴の音だけが響く中、下って行くと15時頃2300m付近で腕章を着け大きなリュックを背負った男性二人が登って来ました。雷鳥調査のためだそうで、笠ヶ岳周辺でも20組のつがいが確認されているそうです。 

15:44 2000mの草付 人の気配の全くない中、黙々と足を進めます。足の裏が痛くなってきました。下るのが嫌になる頃ようやく登山口が見えてきました。

16:48/16:57 笠新道登山口 1350m 17時前に下山できて本当に良かった。MTBも置いたときの状態で残っています。標識脇の水場で喉をうるおし、手と顔を洗ってようやく一息つくことができました。笠新道では人の気配は全くなかったのに左俣林道ではワサビ平小屋の方から登山者がボツボツと下ってきます。
登山口の少し下の広場から荷揚げのヘリコプタがガスの切れ目を狙って離陸して行きました。ストックをリュックに固定し、MTBで林道を下り始めます。ブレーキはをかけながら下っても15分ほどでバスターミナルへ着きました。 

17:12 新穂高バスターミナル 1090m 登山者や観光客の姿も殆どないバスターミナルで下山届を提出します。

17:16 駐車場 無事下山できました。駐車場の車は多少減っています。今朝駐車場所がなかった車が道路脇に無理やり駐車しています。この駐車場は繁忙期には前日の夜の早い内に来ないと駐車は難しいようです。

データ <水平距離:16.0km、沿面距離:16.8km、累積高度:+/-1974m>
笠新道登山口からのデータです。バスターミナルからですと、片道、距離で約4km、高度で約300mが加算されます。 

無事下山したことを家内へ電話してから荷物を整理し、MTBも積み込んで平湯へ向かいます。
今回もひらゆの森でゆっくり温泉に浸かりましたが、凹凸のある通路を歩くと足の裏が痛くて大変でした。このまま家まで戻る元気は残っていませんので、よく利用する道の駅なぎさまで南下して車中泊しました。

7月24日(日) 昨夜は夜中に右のハムストリングが痙攣を起こしそうになったりしましたが、涼しかったのでそれなりに眠ることが出来ました。5時に出発し、空いている41号線を南下して7時過ぎには無事帰宅しました。

        笠新道登山口
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        笹ゆりとニッコウキスゲ
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        穂高方面は雲の切れ目から断片的に見えたのみでした
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        杓子平入口(右は抜戸岳へ続くピーク、正面やや左は2753m峰)
        現在の登山道は画面の右側を登り上げます
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        抜戸岳-笠ヶ岳縦走路から笠ヶ岳方面
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        抜戸岩
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        ようやく笠ヶ岳山荘が見えてきた
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        笠ヶ岳山頂の祠前にて
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        三角点(奥の石積みが祠のあるところ)
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        笠ヶ岳山荘(雪渓の左上がテント場)
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        抜戸岳(ガスで隠れている)方面への縦走路
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        杓子平からの笠ヶ岳
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        荷揚げのヘリとワサビ平方面からの下山者
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        登山者用駐車場(少し車は減っていました)
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        GPSログ
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山旅倶楽部の地図の笠新道は登山口から2000m草付付近までと杓子平から稜線へ抜ける経路が実際と大きく異なっています。国土地理院のウォッちずでは2000m草付までの下部は修正されていますが稜線へ抜ける経路は山旅倶楽部と同じ経路のままです。標識や踏み跡がしっかりしているため実際に道を間違えることはないと思いますが、地図上で計画等される場合は要注意です。

前回の北岳敗退を教訓に、水2リットルをプラティパスへ入れ、お茶0.5リットルのペットボトルと塩飴も持ち、衣類は上を半袖Tシャツのみにして出発しました。水は標高2690mの水場(雪渓からの雪解け水)で行きに1.2リットル、下りに0.5リットル補充しました。お茶と登山口での消費も加えると3リットル近い水分を消費したことになり、このほぼ全量が汗として噴き出したことになると思います。露出した腕は真っ赤に日焼けしていました。
出発時刻も予定より遅くなったとはいえ、涼しい内に大分高度をかせぐことができたため何とか日帰りできましたが、下山途中から足裏が痛くなり最後の方は早く登山口へ着くことだけを願っての下山となりました。この足裏痛はこれまでも10時間以上歩き続けると出てきて、靴下やインソールを色々替えてみましたがあまり改善することはありませんでした。今回は従来より早い時間で発症したような気がします。
笠新道は標高差が大きく、距離も長いためきついところもありますが、登山道はきちんと整備されていて危険個所も殆どなく、日程に余裕を持って辿れば素晴らしいコースです。テントを持ってクリア谷側へのんびり縦走するのもいいのかなと感じました。

この記事へのコメント

山スキー仲間亀です
2011年07月26日 22:27
笠ヶ岳登頂、笠新道より日帰り相変わらすごいです。僕は昔、笠新道をテント担いでいきましたが登っただけでくたくたになった思い出があります。冬負けないよう鍛えておきます。

ファントム
2011年07月26日 23:10
亀さん、今晩は! 書き込み有難うございます。
ところで単身赴任生活、少しは慣れましたか?
当方、先日とうとう「介護保険被保険者証」なるものが送られてきました。当たり前ですが衰えもハッキリ感じられるます。この雪のシーズンは金魚のフンのように後につかせて頂きますので宜しくお願いします。

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