乗鞍大日岳(奥の院)から滑ってきました

19日、絶好のコンディションの下、懸案だった乗鞍剣ヶ峰(3026m)の隣にある大日岳(3014m、奥の院とも呼ばれる)に登り滑り降りてきました。これで3000m超のピークは南アの農鳥岳、西農鳥岳、そして北アのジャンダルムを残すのみとなりました。当初白川郷の野谷荘司山の予定でしたが、登り口のあまりの融雪の進み具合に驚き急遽乗鞍へ転進しての山行でした。

    乗鞍大日岳山頂にて(背後は剣ヶ峰)
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    GPSログ
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<行程>
三本滝駐車場8:00-位ヶ原入口9:57-10:54高天ヶ原下2720m11:17-12:17大日岳山頂12:38-位ヶ原入口13:06-13:30三本滝駐車場
<GPSデータ>
沿面距離:12.2km、累積高度:±1478m
<コース状況>
剣ヶ峰南東尾根は既に地面が露出していて、行き、帰りともスキーを担いでパスした。
2950mより上部の雪面はまだ硬いがエッジもシールもよく効いた。
位ヶ原下急斜面から下部はグサグサ雪
<メンバー>
 okajiroさん、ファントム
<用具>
 okajiroさん-ディナフィット・バルトロ、TLTスピードラジカル、ディナフィット
 ファントム-ディナフィット・マナスル、TLTスピードラジカル、スカルパ・マエストラーレ


先週、三方岩岳の登り口でお会いした「遊び大好き人間」のSさん達の野谷荘司山白谷のレポと動画を見て、ここを是非滑りたい、ボツボツ賞味期限切れというコメントに目を瞑り1週間だから何とかなるだろうとokajiroさんと出かけることにした。
しかし、早朝5時過ぎに登り口の白山スーパー林道馬狩料金所前へ着くと先週より大分融雪が進んでいる。多分途中で雪は切れているだろう。登山道があるわけではないので藪漕ぎになる可能性も高い。協議し120km超のロングドライブとなるが標高の高い乗鞍方面への転進を決定、5:20に北陸道白川郷ICを目指して出発する。
高山に出ると乗鞍方面は真っ黒な雲で覆われている。心の隅には平湯峠付近から大崩山辺りに行けないかななどという淡い期待もあったが、久手牧場付近は既に雪が融けている。
平湯トンネルを抜けると平湯の谷は濃い霧で視界は100mほどしかない。道端の雪は多いが、この霧では平湯キャンプ場から登るのは無理と先へ進む。
ところが安房トンネルを抜け信州側へ出ると晴れ間が見える。下がり気味だったテンションが上がり始める。後は、今日から入れるようになった乗鞍三本滝の駐車場に駐車できるかが心配。最悪路駐もありかとできそうな場所を気にしながら進み、7:30に到着、予想に反し、まだ駐車できるではないか。助かった!
いつの間にか空は真っ青になっていて既に登っていく人影も見える。

先週のヤマレコではまだ上部はカチカチという報告ばかりでどこまで行くかは位ヶ原へ出てから考える(頭の隅には昨年剣ヶ峰から行こうとして諦めたもう一つの3000m超の大日岳がチラチラと、、)ことにして出発する。

8:00 1810m 三本滝駐車場 低温の予報だったが寒さは感じないためアウターをリュックにしまい、クトーを装着して出発、かもしかリフト沿いに登って行く人が多いが、我々は初級コース側を目指す。こちらの方がスキーの脱着が1回で済むし、急登もなくて楽だ。

8:30 2000m ツアーコース入口 リフト沿いに登った人達の姿はまだ見えない。入口急斜面も右の傾斜の緩い林の中を登る。

8:43 2090m 入口急斜面トップ okajiroさん快調にピッチを上げる。堪らず3番標識で5分ほど休ませてもらう。
5番標識の上の穂高連峰が見えるところで若者のボード、登山の混成部隊が楽しそうに休んでいた。
少し進んだところでショートスキーを背負った青年が挨拶を交わしながら颯爽と抜いていった。

9:33/9:48 2380m 位ヶ原下急斜面基部 ここで荷物を降ろして休憩。急斜面はまだ雪面がほどほどに硬く登り易い。帰りまでこのまま持ってくれるといいのだが。

9:57 2440m 位ヶ原入口 真っ青な空の下に真っ白な乗鞍の峰々が輝いている。「剣ヶ峰はカチカチかもしれないし、滑り台は何回も行っているので、今日は高天ヶ原にしましょう」と勝手に宣言、okajiroさんも同意してくれたので剣ヶ峰と高天ヶ原の間のコルを一直線に目指し進む。地図上では2本の川や谷があり登り返しを心配したが雪で埋まっていて気にするほどではなかった。
剣ヶ峰東面下部、前川源流部の谷の左岸急斜面をトラバース気味に登りきると谷は気持ちのよい広がりを見せる。

10:54/11:17 2720m 高天ヶ原下露岩 二人とも空腹感を感じてきたので右手に剣ヶ峰、左手に高天ヶ原を仰ぐところの露岩で休憩、さすがにこの高さまでくると寒くなりアウターを着込む。
「折角ここまで登ってきたし、ツルツル雪面もない、大日岳までいきますか?」と声をかけるとokajiroさんも既にそのつもりになっていた。
広い雪面を登っていくと剣ヶ峰と高天ヶ原を繋ぐ稜線は地面が露出している。仕方ないのでスキーを外し、10cmほどの火山岩がゴロゴロしていて歩きにくいところを横切って大日岳側の谷へ出てスキーを着ける。同時にソフトシェルの上着だけでは寒くなってきたので緊急用にリュックの底に入れてあったダウンジャケットも着込む。
ここからも快調に登って行くokajiroさんの後を追う。

12:03 2960m コル 剣ヶ峰にいる人が見える。このコルにスキーをデポして大日岳に登り、スキーをリュックにつけて剣が峰へ登りあげるなんてことも少しは頭の片隅にあったが、見上げる剣ヶ峰は大きな岩が積み重なっていてジイさん達には危なそう。大日岳だけにしましょう。
幸いシールもクトーも良く効くのでスキーをつけたまま山頂直下の急斜面を登る。

12:17/12:38 3014m 大日岳(奥の院) 着きました。意外に呆気なく着いてしまった感じです。剣ヶ峰山頂にオレンジ色の人影が見えます。少し霞んできたが御嶽山も、穂高連峰もきれいに見える。写真を撮りあったり、山座同定したりしていたら寒くなってきたので滑降準備を開始。
山頂直下の急斜面は転倒するとやばい事になるので慎重に滑り降りる。コル下の斜面は所々クラスト面が割れるがまあまあ快適だ。
位ヶ原側の斜面へスキーを脱がずに抜けることも考えたが行ける確証がなかったので2880m付近でスキーを脱いで横切った。ここまでくると暑くなってきたので上に着たダウンジャケットを脱ぐ。
広大な剣ヶ峰東面の雪も直射日光を受け大分緩んできた。重めのザラメ雪滑降を楽しみ、前川源流部は少し高めを抜けて位ヶ原に入る。位ヶ原には人影がポツポツと見えるが、高天ヶ原方面に入ったのは我々だけのようだ。

13:06 2450m 位ヶ原急斜面トップ エコーライン11号カーブ付近から急斜面に入る。雪はグサグサだ。ここから下部もグサ雪だったが、ストップ雪はそれほどひどくはなかった。
入口急斜面を下り、登りと同じ初級コースを下る。車道脇の雪を繋いでカモシカゲレンデの左側リフトの下で雪が切れていたのでスキーを脱ぎ、ゲレンデへ出て最後の滑走をして締めくくる。

13:30 1810m 三本滝駐車場 お疲れ様でした。思わぬ形で懸案だった大日岳の山頂を踏むことができ、お付き合い頂いたokajiroさんに感謝です。

この後は温泉にも入らず、疲れた体に鞭打ってキャンピングカーを走らせ、多治見ICで故障車渋滞中の中央道を降りて18時過ぎに無事帰宅できました。

この先、26日は孫2号のお食い初めの祝い、29日は出勤、1日は会社のゴルフコンペへのお付き合い参加、3日から6日にかけては長男夫婦が孫1号を連れて札幌から帰省と続き、今シーズンの山スキーはほぼ終了。後は御嶽山と締めの富士山を残すのみです。

    朝のかもしかゲレンデ
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    ツアーコース入口
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    位ヶ原下急斜面
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    位ヶ原入口からの左高天ヶ原、右剣ヶ峰(間の谷を目指す)
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    振り返ると穂高の峰々
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    剣ヶ峰南東面を登る(大日岳が見えてきた)
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    2960mコルから剣ヶ峰を望む(兼用靴では結構厳しそう)
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    大日岳山頂のokajiroさん(不謹慎にも股の間に御嶽山)
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    剣ヶ峰と乗鞍の山々、その先には穂高連峰
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    剣ヶ峰と乗鞍高原
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    高天ヶ原を見下ろす
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    大日岳山頂にはこんな物も
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    剣ヶ峰南東面の大滑降の跡
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この記事へのコメント

kame
2014年04月20日 19:24
大日岳登頂お疲れ様でした。3000M峰へのこだわりがあったんすね。剣ヶ峰をいつもと違う方面からみると、また違った迫力があります。
Okajiroさんの躍動感溢れるポーズがに決まってよかったです。
ファントム
2014年04月21日 18:57
kameさん
3000m峰はそれほど強い拘りではなく何となく程度のいい加減なものだったのですが、、でも登れて嬉しかったです。
okajiroさんは相変わらず元気一杯でした。
剣ヶ峰山頂にいたオレンジのウェアの人はmaoyukiさんだったようです。

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