10月2日 九重山(久住山)の記録-100座目 

日本百名山の最後は九州の名峰九重山(久住山)で締めくくることとし、牧ノ戸峠から入山して、久住山、中岳に登り、白口谷を下って法華院温泉を通り、雨ヶ池越から長者原へ抜けてタクシーで牧ノ戸峠まで戻ってキャンピングカーを回収する計画を立ててきた。しかし白口谷入口へ行ってみると、この谷の通過は昨年の豪雨により崩落の恐れがあって立ち入り制限がかかっていた。このため長者原への通り抜けは諦め、久住山と中岳に登ってから牧ノ戸峠へ戻ることにした。

前日の夕方、牧ノ戸峠の登山口駐車場へ入る。流石に駐車車両は少なく、19時頃には1台もいなくなってしまった。ここで車中泊する。深夜、星が綺麗に輝いていた。朝、外へ出てみると駐車車両は10台ほどに増えている。キャンピングカーも1台ある。

10月2日(火)

<行程概要>
・ メンバー:夫婦
・ 行程:牧ノ戸峠6:30-8:39久住分れ8:39-9:07久住山山頂9:42-10:31白口谷入口10:35-11:00中岳11:18-11:35御池11:43-12:02久住分れ12:02-13:37牧ノ戸峠
・ 沿面距離:11.6km、累積高度:±854m

    久住山山頂にて
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    GPSログ
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6:30 1330m 牧ノ戸峠 登山届をポストに投函して出発、北面には部分的に雲がかかっている。簡易舗装の固い道や木組みのしっかりした階段を遊歩道は登って行く。

6:54/7:03 1470m 沓掛山 遊歩道を登りきると南面が大きく開け、阿蘇山群が見える。ここ沓掛山までは観光客も容易に登って来ることができる。
徳富蘇峰が命名したと云われる阿蘇5山による涅槃像(根子岳が頭、高岳が胸、中岳が臍、杵島岳と烏帽子岳が膝)、そう言われてみればそう見える。
ここから登山道となり、ちょっとした岩場もあるが、殆どは歩きやすい道だ。左手の山の間から湯煙の立ち上る長者原方面が見渡せる。真っ白な九重夢大吊橋も小さく見える。

7:54 1620m 扇ヶ鼻山分岐 右手に扇ヶ鼻山のピークが見える。ここから草紅葉が始まった草原を進んで行く。西千里浜と呼ぶらしい。正面奥に久住山らしき山影がガスの中に見える。

8:30/8:37 1630m 久住山避難小屋 岩が散在する斜面を下ると避難小屋がある。避難小屋は大分荒れている。横にトイレがあり、協力金100円を箱に入れて利用させて頂く。
ここから少し登ると九重分れだ。

8:39 1641m 久住分れ 眼前にいかにも火山帯らしい赤茶けた尾根(硫黄山?)が出現する。噴煙も見える。右に分岐すると久住山山頂部が見える。左手に古い火口であろう空池を見ながら石ころの登山道を登って行く。
 
9:07/9:42 1787m 久住山山頂 着きました。100座目登頂です。「日本百名山 全山完登」と書いた紙を持ち家内に写真を撮ってもらっていると、先行の単独男性登山者が「おめでとうございます」と云って我事のように喜んでくれた。
お話していると、20年前に直腸癌を患ったものの百名山をNo.1の利尻山からNo.100の宮之浦岳まで深田久弥がつけた番号通りの順番で登り終え、今度は逆順に登り直しているという兵庫県の久留宮康之さん(ネット等でも紹介されている方なので実名で載せさせて頂きました)という方でした。百名山の達人のような方にお祝いして頂き感激です。
北側の山からガスが湧いて来て遠望は利かないが、山頂でしばらくまったり過ごしてから東面を下り、東千里浜と呼ばれる一帯へ出る。ここも草紅葉が始まっている。
途中から中岳を目指して左手へ登り始める。

10:16/10:21 1730m 中岳避難小屋 石作りの避難小屋がある。中岳は濃いガスに隠れて全く見えない。あまりにガスが濃いので中岳はパスして法華院温泉へ急ぐことにし、白口谷入口を目指して下り始める。

10:31/10:35 1680m 白口谷入口 随分荒れた感じで、標識の柱も倒れ掛かっていて、標識板が逆さに乗っけてある。そして少し下った所に白口谷の登山道は昨年の豪雨で痛み、崩落の恐れがあるので立ち入りを自粛するようにという主旨の看板が立ててある。
迷っていると、稲星山の方から降りてきた地元の方が「自己責任で通れないことはないが、今にも崩れそうなところもある」と仰る。還暦過ぎのじいさんばあさんが警告を無視して進んで行って何かあれば何とも恥ずかしい。ここは潔く通り抜けるのを諦めよう。そして、遠回りして他のコースで法華院温泉へ向かうのも家内も一緒なので厳しいそう。結局、牧ノ戸峠へ戻ることにした。タクシー代もセーブできる。
その内にガスがきれて中岳の山頂部が見えてきたので、先程諦めた中岳の山頂だけでもを踏んで行くことにしよう。

11:00/11:18 1791m 中岳山頂 着いた時にはまたガスに包まれてしまった。ここは久住山より4mほど標高が高く九重山系の最高地点だ。山頂で休憩してから下山開始。ガスの中を下って行くと左下に池が見えてきた。
 
11:35/11:43 1710m 御池 ガスのせいか少し神秘的な感じもする池だ。池の左側をグルッと回りきると天狗ヶ城からの道と合流し、空池の縁を通って久住分れへ向かう。左手の久住山から下ってくる登山者も多い。
 
12:02 1641m 久住分れ 後は登って来た道を下るのみ

12:37 1620m 扇ヶ鼻山分岐 左手の谷の樹木が少し紅葉している。あと1~2週間もすれば綺麗な紅葉を求めて大勢の登山者がやってくるのだろう。
右下に出発点の牧ノ戸峠も見える。

13:22 1470m 沓掛山 登って来る観光客とすれ違う。
 
13:37 1330m 牧ノ戸峠 無事下山できました。峠のレストハウスは営業していなかった。これで日本百名山全山完登です。

思い返せば、還暦で山歩きを再開した時点で11座、そしてひょんなことから百名山を本気で目指すことになった3年後の時点で35座、それから3年目の今日、ようやく全座完登できました。100座のうち26座は山スキーで登っていますが、これはまだまだ増やしていきたいと思う。
そして、これまで我がままを許してくれ、今回の山行にも付き合ってくれた家内には感謝です。

この日は旅の途中で予約しておいた長者原の九重西鉄ホテル花山酔へ泊まって、5日遅れの家内の誕生日の祝いと私の百名山全山完登の祝いの祝杯をあげた。

    早朝の牧ノ戸峠駐車場(まだ車は少ない。南西の方は青空だ)
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    牧ノ戸峠登山口
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    簡易舗装の遊歩道
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    沓掛山からの阿蘇5山による涅槃像        
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    長者原方面(真っ白な九重夢大吊橋も見える)
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    久住山山頂ががガスの合間に見える
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    西千里浜の草紅葉
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    久住山避難小屋と久住山
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    星生山と噴煙あげる硫黄山(?)
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    久住山山頂
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    東千里浜の草紅葉
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    石造りの中岳避難小屋
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    倒れ掛かった白口谷コース入口の標識(標識板も逆さになっている)
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    白口谷コースを見下ろす
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    中岳山頂
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    御池
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    御池の縁にて(後は中岳)
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    西千里浜の登山道を下る
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    木々が色づき始めていた
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    沓掛山近くで振り返る(三俣山と遠くに由布岳)
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    牧ノ戸峠が見える
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    牧ノ戸峠駐車場
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    りんどう(唯一途中で出会った花)
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この記事へのコメント

みい
2012年10月12日 16:21
遅くなりましたが、
素晴らしい九州の旅より
お帰りなさい(*^^*)

そして、100名山達成おめでとうございます(^-^)v

九州の山は、どれも懐かしく
思いだしながら、拝見しました(^○^)

草紅葉も始まり、九州の山も
秋ですね!


これからも、元気にご活躍
そして、雪の時期のレポも
楽しみしています(^-^)v
K
2012年10月12日 19:21
夫婦で笑顔があふれていますね!
百名山目、九重山にしたのは、何か理由があったのでしょうか?
ファントム
2012年10月12日 22:11
みいさん
コメント有難うございます。ひょんなことから始まった私の100名山も何とか達成することができ、ホッとしています。
こうやって全国の山を巡ってみると、地方地方の全ての山にそれぞれの良さがあるような気がします。
みいさんご夫婦のようなハイペースは無理ですが、私も時には夫婦で、時には単独で、無理しない範囲で山歩きを楽しんで行こうと思っています。
高い山からは既に雪便りも聞かれます。もうしばらくすれば楽しい白銀の世界が始まりますね。
ファントム
2012年10月12日 22:35
Kさん
お陰様で二人して何とか笑顔で山頂に立つことができました。
今年の7月に北穂小屋でご一緒した大分県の日本山岳会会員の方から九重山の素晴らしさをお聞きしていて「締め」を飾るのはこの山がいいなと思っていました。
また、屋久島には天気を見極めてから渡りたい、そのため旅の前半に屋久島を入れ、後半、自宅に向かいながら遠い所から順番に登ってくると最後が九重山になるという旅の行程上の理由もありました。
まだまだ先と思っていた山スキーシーズンももうしばらくで始まりますね。今年も引率宜しくお願いします。
mayu
2012年11月14日 22:27
はじめまして。
同じ駐車場のキャンピングカーの者です。
中岳山頂では、写真撮影して頂きありがとうございました。女ひとりの山行でしたので大変助かりました。ありがとうございました。
いろいろ山情報を検索していましたら、今頃になって偶然見つけてしまいました。
こちらは、ひとりでぼちぼち山に出没しております。まだまだ6山ですが、いつか私も百名山を達成したいと思いました。またどこかでお会いできることを楽しみにしております。
ファントム
2012年11月15日 15:03
mayuさん
拙いブログにコメント頂き有難うございます。
早朝、駐車場でワンチャンと散歩されていた時にご挨拶頂き、そして久住山山頂でもお会いして、写真を撮って差し上げる際山頂から逃げて行くカラスに向かって「退かしてごめんね!」と謝っていたのが印象的でした。
まだお若いので自分なりの山行を楽しみながら続けていれば百名山もついてくるでしょうね。
またどこかのお山でお会いしましょう。

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